愛子さまが、日本伝統の鴨(かも)猟で各国の大使らをもてなす、「鴨場接待」に初めて佳子さまらと臨まれました。
各国の大使が迎えるなか、あいさつをされる天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。
14日に千葉県市川市の宮内庁新浜鴨場で行われたのは、各国の駐日大使らが日本伝統の鴨猟を体験する鴨場接待です。愛子さまは秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまと共に、大使らとの交流を楽しまれました。
愛子さまは、「I hope you will enjoy.(楽しんでいただければ幸いです)」とおっしゃいました。
佳子さまは、「Nice to meet you.(お会いできてうれしいです)」と挨拶されました。
鴨場接待は、渡り鳥として池に飛来する野生の鴨を伝統的な方法で無傷のまま捕獲し、標識をつけて放鳥する行事。愛子さまにとっては、この日が「鴨場デビュー」となります。
こちらの宮内庁新浜鴨場は、皇室にとってはゆかりの深い大切な場所です。過去には、昭和天皇や若き日の上皇ご夫妻、少年時代の天皇陛下が共にバードウォッチングを楽しまれたこともあります。
また、天皇陛下が皇太子時代にお忍びで訪れ、雅子さまにプロポーズした場所としても知られています。
そんな鴨場では、14日にハプニングがありました。一羽の鴨が池に逃走しました。係員が急いで網を持ってきましたが、すでに鴨は池の奥へ。
ハプニングに気づいた佳子さまも見つめるなか、網を持った係員が池に入り鴨との間合いを徐々に詰めると、無事に捕獲されました。見守っていた各国の大使からは拍手が沸き起こりました。
その後、鴨を放すための係員の説明を受けられた愛子さま。大使と笑顔で話しながら意気込む様子も見られました。
そして無事放鳥に成功。周囲は拍手に包まれます。各国の大使も鴨を放し、最後に佳子さまと同時に放された愛子さま。無事に鴨場デビューを終えられました。
鴨場接待は数ある皇室行事のなかでも、海外の要人に喜ばれる行事だといいます。
皇室解説者 山下晋司さんは、「140年近く前ですね。外交団の接待として鴨場を使っている。なぜ鴨かというのは、一つは面白いからというのが言えるが、皇室関連の施設で楽しんでもらう。そこで日本や皇室のことを知ってもらうのが国際親善の一環として非常に好ましい」とコメントされました。
山下さんは、「いつも通りというか。堂々としておられるというか。非常に場を明るくされている。場も和んだだろうなと思いますね。愛子さまからすると、お父様がお母様にプロポーズされた場ですから、ひょっとしたらそんな話(当時の話)も出たのかもしれない」と語りました。