1月9日、タレントの中井正弘が女性とのトラブルを認め、謝罪のコメントを発表した。この中で、彼は自身の至らなさがトラブルを招いたと述べる一方、トラブルはすでに解決済みであり、今後の芸能活動には支障がないとの発言が物議を醸している。タレント活動は視聴者の信頼に基づくものであり、トラブルの解決を主張する中井の言葉には疑問の声が多く寄せられている。
この問題を受けて、これまで沈黙を貫いていたテレビ局は一斉に報道を開始した。中でも、日本テレビの「ニュースゼロ」は、17分にわたり中井のコメントを詳細に報じた。その中で、キャスターは「被害者に配慮していた」との説明を行ったが、ネット上ではその言い訳に対する批判が相次いだ。視聴者からは、これまで被害者に配慮していなかったテレビ報道が、突然の配慮を口にすることに対し不信感が募っている。
さらに、フジテレビ社長が社員に送ったメールには、プライバシーや人権に関わるため具体的な発信ができないとの内容が含まれていた。このメールは、元フジテレビ社員である被害者女性が精神的ダメージを受けたことを隠蔽する形での謝罪とも受け取られ、社長の言葉には説得力が欠けるとの意見が強まっている。
中井の謝罪文やテレビ局の報道姿勢は、業界全体の信頼性を揺るがす結果となっており、今後の展開に注目が集まっている。テレビメディアが被害者に真摯に向き合う姿勢を示すことが求められている中、果たして業界の改革が実現するのか、さらなる問題の発生が懸念される。