今、テレビに劇場に引っ張りだこのお笑いコンビ・紅しょうがの稲田美紀さん。「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の「親が先生芸人」の回に出演し、話題になりました。小学校の教師をしていた母、塾を経営する父を持つ稲田さんですが、その家庭環境は意外にも──。(全2回中の1回)
■夕食時はNHK「クロ現」でも「厳しい家と感じたことない」
── 両親ともに教育関係のお仕事と聞くと、率直に「厳しい家庭」というイメージを持つのですが、実際のところはいかがでしたか?
稲田さん:改めて思い返したんですけど、「厳しい」という感覚はまったくなかったです。たしかに、小さいころはアニメ「クレヨンしんちゃん」とかはほとんど見たことがなかったし、夕飯のときはNHKの「クローズアップ現代」を見ていたので、バラエティ番組を見ながら食事…ということもなかったし。でも、当時はそれが当たり前だと思っていたので、「厳しい」とはとらえてなくて。今思えば、娯楽は少なかったかもしれないですが。
でも、そういえば小学生のときは、クリスマスプレゼントにゲームとかはあんまり買ってもらえへんくて、代わりに「学びがあるもの」として絵本とかを渡されたのは、めっちゃ嫌やった(笑)。兄は、周りが持ってるからってスーパーファミコンとか買ってもらってましたけどね。
── 学校の成績はいかがでしたか?
稲田さん:ある程度は言われましたけど、テストの点数で怒られるとかはまったくなくて。そのぶん、先生への態度とか挨拶とか、礼儀や一般常識をたくさん教えられました。母は、私が通っていた学校と同じ学区で勤務していた時期もあって、周りからはどうしても「稲田先生の娘さん」として見られるので、「ちゃんとしてな!」と。
■「母がサムい先生じゃなかったらいいな」
──「稲田先生の娘」として見られる生活も、窮屈な部分がありそうですね。
稲田さん:全然そんなことないです! 私が「先生の娘」として気にしていたのは、母が怖い先生やったんか、おもんない先生やったんかということぐらいです(笑)。友達のお姉ちゃんが母が担任のクラスだったので、「サムい先生じゃなかったらいいな」って。そしたら、「柔らかい感じの人やったよ」って言われたんで、「いつものおかんのままなんやな」と安心しました。