ジャニーズ事務所から分離した新会社スタートエンターテインメントの社長、福田淳氏に対し、堂本光一さんが公然と異論を唱えたことで、芸能界やファンの間で大きな話題となっています。堂本光一さんは、近畿キッズの一員としての立場を踏まえ、タレントの歴史やブランドは個々のものであり、新会社がその遺産に安易に頼るべきではないと指摘しました。
2023年にジャニーズ事務所が解体され、新たに設立されたスタートエンターテインメントには、福田社長がトップとして就任しました。近畿キッズの堂本光一さんと堂本剛さんは、残留か移籍かの選択を迫られ、堂本光一さんは新会社に残留する決断を下しましたが、その背景には福田社長との意識のズレがありました。
堂本さんは、タレントの育成方針に対して具体的な懸念を示し、「歌がうまければいいというわけではない」と強調。新たな評価基準の導入は必要だが、過度な技能重視がファンに誤解を与えかねないことを懸念しています。彼は自身の経験を振り返り、「スターの素質は数字や技能だけでは測れない」と語り、タレントの本位の視点の重要性を訴えました。
福田社長は、堂本さんの意見を自由な雰囲気の証と受け止め、前向きに評価しています。また、彼自身の早期退任説を否定し、タレントとの信頼関係構築に努める姿勢を示しました。業界内では、堂本さんの率直な意見が新体制とタレント側の意識のズレを浮き彫りにしたとの見方が広がっています。
ファンの反応は概ね好意的で、堂本さんの発言に共感する声が多く寄せられています。近畿キッズとしての経験を生かし、後輩や新人の個性を守ろうとする姿勢に安心感を覚えるファンも少なくありません。この一連のやり取りは、スタートエンターテインメントが目指す方向性を模索するための重要なプロセスであると見られています。今後、堂本さんの言葉を受けて、スタートエンタがどのように変革を進めるのか、ファンや業界関係者は注目しています。