1990年代から2000年代前半にかけて、大きな熱狂を生んだ格闘技イベント「K-1」。そのファイターとして活躍し、後には競技統括プロデューサーとして人気を誇ったのが、格闘家・角田信朗(63)だ。
【ツーショット写真】角田信朗の半歩後ろに寄り添う、23歳年下の再婚相手・Aさん
格闘の世界だけでなく、子ども番組の司会から朝ドラ、大河ドラマの演者まで、テレビ業界でマルチに活躍した角田。しかし数年前、あるSNS上の騒動をきっかけに、表舞台から遠ざかっていた。
そんな彼はいま、“復活”の道を歩んでいる。道の途中で、私生活面でも新たな決断を下していた。【前後編の前編】
気温が5度を下回る、真冬のある曇り空の日。季節外れの黒の半袖のTシャツから血管の浮いた太い腕をのぞかせ、都内の住宅地を堂々と歩くのは、格闘家・角田信朗だ。大きなキャリーケースを持ってタクシーに乗り込むその半歩後ろには、黒い帽子とジャケットに身を包んだ女性が寄り添っていた。格闘技関係者が語る。
「女性は近年、角田さんの個人事務所の取締役に就任したAさんです。角田さんとは20歳以上の歳の差で、角田さんのSNSにも度々登場。ファンからも『女将さん』の愛称で親しまれています。
マネージャーとしてほとんどの現場に同行するAさんは角田さんともすでに阿吽(あうん)の呼吸で、2人はすでに入籍しているようです」
角田は1993年に一般女性と結婚。2人の子供を共に育てたが、「子育てが終わったタイミングで、各々の道を歩むために離婚したと聞いている」(前出・格闘技関係者)という。
真相やいかに——角田に話を聞いた。
——Aさんと再婚されたのか。
「再婚しました。入籍は2018年だったと思います。Aさんはもともと筋トレをやってて、『トレーニングについて聞きたい』と何度か一緒に筋トレをしたのがきっかけでした。
最初は特別意識してなかったんですけど、スクワットのトレーニングで『あと2ミリ右なんだけどな』と思ったら、一発でその通りに修正したんです。熟達した男性でもこの感覚は分からないことが多いんですが、それ以降もびっくりするくらい感覚を共有できた。そしてお互いの仕事の話をしていくうちに、『一緒にやってみようか』となり、事務所を立ち上げることになったんです」
——仕事と筋トレを一緒にするうちに、距離が近づいたと。
「現場に常にマネージャーとして帯同してもらうんですけど、取引先の方からは『あの2人はできてるんじゃないの?』と茶化されることもあったんですよ。
だからちゃんと皆さんにご挨拶をして、入籍することにしました。コロナが明けた2022年かな、これまでお世話になった30人ほどの方々に集まっていただいて、教会で式を挙げました。自分は2回目だから、『再婚しました』と改めて公表するのも控えていたんです。
世間の興味本位の“流れ弾”から彼女を守る意味合いもあった。でも僕はいつも彼女のことを『おかみ』と呼んでいたから、ファンの方もなんとなく僕らの関係についてはわかってたんじゃないかな。実際、僕より彼女のことを好きになるファンの人もいるくらいなんですよ(笑)」
「父親の方が年が近い」
——離婚されたのはいつ?
「子供が成人したのがきっかけで、もともと奥さんは地元の九州に住もうとしていたから、無理に一緒にいなくてもと思って、それぞれの道を歩むことを決めました」
——いまは色々な関係性が選択できる時代。その中で「再婚」を選んだ理由は?
「僕とAさんは23歳差で、Aさんのお父さんのほうが年が近いくらいなんです。彼女のご家族にも誠意を見せなければいけないと思いましたし、彼女に対しても中途半端な気持ちでお付き合いしていたわけじゃないので、ちゃんと入籍しようと。ケジメですよ」
充実した表情で語る角田。近年は「おかげさまで全国を飛び回ってるんですよ」と仕事も大忙しのようだが、Aさんと出会う前には「メンタルがぐしゃぐしゃになった」という苦難の時期があった——後編記事では、2017年にあったお笑いタレントとの間に起きた“炎上事件”と味わったどん底、そこから復活を遂げた現在、角田が持つ目標について語っている。