お笑いコンビ『ナインティナイン』の岡村隆史(54)が2月20日、ニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』に生出演し、吉本興業内で問題になっているオンラインカジノ問題に対して持論を展開した。
きっかけは吉本所属の『令和ロマン』高比良くるま(30)が、過去にオンラインカジノをプレーしたことで謝罪し、活動休止となったことだった。ちなみにオールナイトニッポンの生放送の翌日に「女性セブン」がネットの速報記事で、くるまと一般人の不倫疑惑も報じている。
岡村はラジオ内の冒頭で「ご時世といいますか、間違いがあると一発で仕事がなくなってしまうというね。ダメなものはダメというのはもちろんある」と前置きしたうえで、「すごい思うねんけど、芸能人じゃない一般人、どれぐらいオンラインカジノやってんのと。オンラインカジノと不倫。めちゃくちゃやってると思うで」と持論を展開した。
「芸能人、有名人、著名人やから写真撮られてさらされるけど」と続けた。
「確かに芸能人は松本人志さんや中居正広さんクラスのスターでも、一つのスキャンダルで仕事を失うことはあります。しかしそれは芸能界やテレビがスポンサーの莫大な資金によって成り立っているからです。タレントは“広告の一部”と言っても過言ではない。だから、不祥事を起こせばスポンサーにとっては“逆プロモーション”になってしまうので、謝罪しなければならないし、時には謹慎する必要があるのです」(テレビ局関係者)
岡村が言う“一般人”はSNSで紛糾した。《オンラインカジノや不倫とか、そんなことをするお金の余裕なんてない》《一般人と同じ待遇を受けたいなら芸能人やめて一般人になればいい》などと“芸能人はかわいそう”的な論点に、多くの人が賛同していない様子だ。
過去にも岡村はラジオで新型コロナが流行し始めたときに失言し、謝罪に追い込まれた。テレビのMCでは安定感をみせる彼も、ラジオでは炎上発言をたびたび起こしている。
岡村以外にも、山下達郎がジャニー喜多川氏の性加害問題について自分のことを非難する人に対し、「そういう方々には、私の音楽は不要でしょう」と発言して炎上。また、倖田來未「羊水発言」や北野誠の芸能プロダクション社長への“誹謗中傷”など、ラジオでの発言が芸能活動に大きな影響を与えてしまった人は多い。
タレントはなぜラジオで失言してしまうのだろうか。「ラジオでは“沈黙”は放送事故ですから、とにかくトークで繋がないといけないため、“ポロッ”と本音が出てしまうことがあります。一方で時事ネタについてどんな発言をするのか世間から注目が集まっているため、あからさまに避けて通ることも難しい。またラジオブース内は必要最低限の人数しかおらず、慣れると自分の家で話している雰囲気になってきます。制作サイドとしては、タレントの“素”が出るので、それが狙いでもあるんですけどね……」(放送作家)
だが、失言しやすい一番の理由は、“リスナーとの関係性”だという。「リスナーからのメールやお便りなどのやり取りによって多くの番組は構成され、そのうち独特の“連帯感”が生まれる。タレントさんとリスナーの距離は、テレビと視聴者の距離よりも断然近い。お笑いコンビ『オードリー』が昨年、東京ドームでイベントを行い、来場者と配信を含めると15万枚以上のチケットを売ったことからも明らかです。そこにMCがある種の安心感を持ってしまい、友達に話すような感覚で不用意な発言をして炎上してしまうのでしょうね」(放送作家)
仲間うち“だけ”に話したような感覚でも、今は発言が切り取られネットに拡散される。そして、炎上すると、仕事面に大きな影響を与えてしまう。ラジオで深夜に“コソッと”というワケにはいかないのだ……。
FRIDAYデジタル