「赤身肉弁当と喫煙所近くの楽屋を希望」 山崎賢人のイベント参加で運営会社が異例の配慮
向かうところ敵なし。今、この言葉がもっとも似合うのは、俳優・山崎賢人(30)だろう。主演を務める現在公開中の映画「アンダーニンジャ」も快調で、舞台あいさつにはファンが殺到する。これほどの一流俳優には、相応のおもてなしが欠かせない。
彼の大活躍ぶりは、おそるべき数字によっても示されている。
芸能デスクによれば、「昨年1年間で、山崎主演の映画は『ゴールデンカムイ』『陰陽師0』『キングダム 大将軍の帰還』の3本がありました。この3本の興行収入を合計すると、なんと120億円超。作品の人気もさることながら、山崎の集客力には目を見張るものがあります」
そんな売れっ子俳優の最新主演作が「アンダーニンジャ」である。
「彼にとってデビュー15年にあたる周年作品です。もともと今年1月8日には、アメリカのロサンゼルスでワールドプレミアイベントが予定されていました。ヒロイン役の浜辺美波(24)と共にレッドカーペットを歩くはずが、大規模な山火事で中止に。そんなアクシデントに見舞われながらも、1月24日の公開から10日間で4億7000万円と、着実に興行収入を伸ばしています。」
「ニンジャにかけたイベントも行われた。」
「2月6日は“忍務の日”ということで、大阪、名古屋、東京の3都市で舞台あいさつ行脚を敢行。山崎は大阪弁や名古屋弁を使って、会場ごとに観客を沸かせていました。」
サービス精神まで旺盛で非の打ちどころがないのだ。
「イベントといえば、こんなことがありました」とは、さるPR会社関係者。
「昨年の秋、山崎さんに出演していただくイベントがあったのですが、事務所とのやりとりの中で、いくつか要望を告げられたのです。それ自体は特に珍しいわけではありませんが、国民的スターにしてはキメの細かいことだったので、よく覚えています。一つは、弁当に関して。赤身肉を中心にして、炭水化物や脂質の少ないものを、という内容でした。」
さすが“体が資本”のアクション俳優。常日頃、食事の管理を怠らないわけか。
「希望に沿う弁当を探すのはなかなか大変でした。他の参加者には叙々苑の弁当を用意しましたが、山崎さんの弁当だけ特別となりました。」
さらに、こんな注文も。
「山崎さんは愛煙家なので、楽屋は喫煙所の近くにしてほしい、と。これまで、イベントではさまざまな方をお招きしてきましたが、初めて接したご用命だったので驚きました。もちろん、ご希望通りの楽屋を用意しました。」
映画「ヲタクに恋は難しい」(2020年)では、ヘビースモーカーのゲームオタクを演じた山崎。23年にドイツ・ベルリンで開催されたファッションショーに参加した際には、インタビューを受ける水原希子の背後で一服している山崎がカメラに映り込み、ファンの間で話題になっていた。
さて、一連の要望について事務所に尋ねると、「山崎賢人の担当マネージャーのチームとして、(楽屋を)喫煙所の近くにしてほしいと要望したことは一度もありません。お弁当に関しては、山崎賢人に限らず、タレント側が“好きなお弁当はありますか?”と聞かれたときに、“こういうお弁当だとうれしいです”と答えることはあります。」
あくまで要望を聞かれたので伝えただけということだ。一流俳優を迎える際に、最大の配慮で応えるのは当然なのかもしれない。
「週刊新潮」2025年2月20日号 掲載