名俳優・古谷一行さんが2022年8月23日に78歳で逝去したことが報じられ、多くのファンが悲しみに包まれています。古谷さんは、数々のテレビドラマや映画で圧倒的な存在感を示し、特に「横溝正史シリーズ」の近代遺役や「混浴露天風呂連続殺人シリーズ」の佐太郎警部役で知られています。これらの作品は、視聴率40percentを超える大ヒットを記録し、古谷さんを国民的俳優へと押し上げました。
東京・浅草で1944年に生まれた古谷さんは、若い頃から演技に情熱を持ち、中央大学法学部から演劇の道へ転身。1964年に俳優座に入所し、1969年に映画デビューを果たしました。彼の演技は、時代劇から現代劇まで多岐にわたり、幅広いジャンルで活躍しました。
私生活でも波乱に富んだ人生を送り、1992年には不倫騒動が報じられましたが、その際の潔い対応が評価され、「神対応」として語り継がれています。また、家族との絆も深く、息子の古谷健二さんも音楽界で成功を収めました。晩年は健康問題に悩まされ、2020年には胃がんで内臓全摘出手術を受けるも、復帰を目指して努力を続けていました。
古谷さんの死は突然のことで、所属事務所によれば、トレーニング中に体調を崩して倒れたとされています。近しい関係者やファンはその急逝にショックを受けており、葬儀は家族のみで行われる予定です。古谷さんの業績や人柄は、多くの人々の心に残り続けることでしょう。彼と長年共演した女優・木の実ナナさんも、深い悲しみを抱えていると伝えられています。