俳優の横浜流星(28)が主演を務めるNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第1話「ありがた山の寒がらす」が1月5日に放送され、話題を呼んでいる。
『べらぼう』は、江戸中期を舞台に喜多川歌麿や葛飾北斎などを見出し、東洲斎写楽を世に送り出した“江戸のメディア王”であり、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いたと言われている“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波瀾万丈の生涯を描いた作品。
“蔦重”こと蔦屋重三郎を横浜が、吉原の伝説の遊女・花の井(五代目瀬川)を小芝風花(27)が、幕府“新時代”を目指す改革者・田沼意次を渡辺謙(65)が演じる。
明和の大火(1772年4月)から1年半、蔦重は茶屋で働くかたわら貸本業を営んでいた。ある日、幼馴染の花魁・花の井から、朝顔(愛希れいか/33)に届けものを託される。しかし蔦重が、浄念河岸の二文字屋を訪れると酷く衰弱した朝顔がいた。吉原の場末である河岸見世の女郎たちの酷い惨状を目にして思い悩む蔦重。そんななか、吉原で付け火事件が起き、騒然となる――という展開となった。
「主演を務める横浜さんの粋でいなせな立ち居振る舞いはもちろん、吉原の老舗女郎屋・松葉屋を代表する女郎・花の井を演じる小芝さんの妖艶さ、存在感はとんでもないものがありました。
加えて、ナレーションを務める綾瀬はるかさん(39)も吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として登場。花魁姿にしっぽを装着して出演し、当時の吉原について説明する場面も話題を呼びました」(テレビ誌編集者)
小芝の演技や、ナレーションの綾瀬の“登場”に視聴者からは、《小芝風花ちゃんきれいになったなぁ》《大河初出演でも画面から受ける風格が半端ない》《ただのナレーションではない綾瀬はるか》《綾瀬はるかが狐の神様で花魁姿》などの声がXに寄せられ、《べらぼう》はトレンド1位になるほど沸騰した。
「初回のオープニングクレジットには現役セクシー女優である吉高寧々さん(29)、藤かんなさん(35)、与田りんさん(20)の名前もあり、3人は殺された女郎役で出演。一糸まとわぬ姿でうつぶせになり地べたに放置された死体役を演じましたが、こちらも話題を呼んでいます」(前出のテレビ誌編集者)
第1話では、殺された女郎の後頭部、背中、ヒップまでしっかりと認識できる引きのカメラワークから一転、背中がアップで映し出される場面もあった。そのため、《全員、うつ伏せの違和感はあったがNHKにしては頑張った映像表現》《NHKすげえしセクシー女優さんたちのプロ魂も感じた》《モノホンのセクシー女優を起用する 今回の大河はなかなか攻めた作品だな》など、驚きの声も多数上がった。
「一歩間違えれば炎上を招いてしまいそうな演出でしたが、当時のリアルな江戸文化、吉原を描くという姿勢が視聴者にもしっかりと伝わったのではないでしょうか。演者と制作陣の気合いの入りようがうかがえる初回になりましたよね」(前同)
メインキャストの横浜や小芝の演技をはじめ、“攻める大河”の今後の展開に大いに注目が集まる。