【阪神よもやま話 元虎番の独り言】衝撃休養の浜田雅功は大の虎党 藤川阪神の開幕ダッシュが〝良薬〟に…

「ハマちゃん、医師の助言で休養」-。これは、なかなかショッキングだ。ダウンタウン浜田雅功とはほぼ同世代(筆者が1学年先輩だが)。最近、忘れ物をしたり、以前に比べると疲れが取れないことに不安を覚えていたから、自分もそろそろ休養が必要かも? 誰もそんな助言はしてくれないが。

一時期、芸能担当をしていた。担当は「お笑い」。簡単にいえば毎日、吉本興業や松竹芸能に通うのが仕事だった。ちょうど、ダウンタウンがまだ大阪で活躍中。吉本が「これから東京に送り込む最強コンビ」だった時代だ。日本ではブレーク前でも、大阪での人気はすさまじかった。松本&浜田の対談形式の記事を載せたいと取材を依頼したところ、担当マネジャーから「2丁目劇場からなんば花月まで歩いて移動する(徒歩5分くらい)から、行きは松本、帰りは浜田の話を聞いて、そっちで勝手にくっ付けろ!」と指示された。とにかく、時間のない2人だった。

当然、連日のようにダウンタウンの記事を書いた。東京進出の試金石として原宿でイベントを開催した際の見出しは「ダウンタウン、東京殴り込み!」。出演番組を韓国・釜山で公開収録した際には「ダウンタウン、韓国殴り込み!」。

ハマちゃんに尋ねられたことがある。

「なんで俺らが行くと、殴り込みになるんや?」

原稿には1行も書いた記憶はないが、関西の芸人がどこかへ行くと、なんでも「殴り込み」という物騒な見出しになる時代だった。今思えば、横山やすしさんの影響か。担当記者として東京へも、韓国へも「殴り込み」に同行した。

釜山での取材は今でも鮮明だ。なぜなら、当日朝に大阪を出発して、当日夜には大阪の会社に戻っていた(デスク命令で戻らされた?!)。つまり日帰りの海外出張。たぶん、うちの会社を見渡しても、こんな経験をした記者はほとんどいないと思う。

釜山の空港でボヤいたら「俺らも日帰りや!」と吐き捨てられた。確かにその通り。あの当時から全力で駆け抜け、今に至っているのだろう。こちらは結構、休み休み働いてきた。比較したら失礼か。

メチャクチャな阪神ファンだ。筆者がトラ番になり、東京の高級ホテルの喫茶ラウンジで〝張り込み〟していたら、突然、ハマちゃんが目の前に座った。

「野村監督を待ってるんや」と答えると「ここで待ってたらノムさんが来るんか?」と目を輝かせた。阪神の選手の応援歌は唄えたし、詳しかった。あれだけ忙しいのに、よく試合内容まで知っているな、と思うぐらいに。そういえば、先日もテレビ番組内で懐かしの名曲「GO!GO!掛布」を歌っていた。掛布さん本人の前で。

この際なので、ゆっくり休んで、ノンビリして、また元気にテレビに戻ってきてくださいな。藤川阪神の開幕ダッシュが、いい薬になるかもしれないので。

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