ジャパネットたかたの創業者、高田明氏がテレビショッピングの舞台から退いた後の様子が明らかになり、多くの人々が驚いている。高田氏は、2015年に社長を退任し、個人事務所「A&ライブ」を設立。現在も週に数回は会社に出社し、社員とともに活動を続けているが、元気な76歳としての生活を語る。

引退後、高田氏は講演活動を行い、サッカークラブ「V・ファーレン長崎」の社長としても経営危機を乗り越えた経験を持つ。彼は、家族との絆を大切にし、特に妻の支えが大きかったことを明かした。妻は事故に遭った際も、重傷を負いながらも仕事への責任感を忘れなかったという。

一方で、息子の浅氏に社長職を譲った背景には、経営のバトンを円滑に渡す意図があった。高田氏は、自身が執着することなく、息子が会社を引っ張っていけると信じていた。父子の意見の相違が衝突を生むこともあったが、それが成長の糧となったという。

高田氏は「創業者としての役割に縛られるのは良くない」と語り、会社の未来を息子に託す決断を下した。現在、ジャパネットたかたは新たな成長を遂げ、長崎スタジアムシティの開業など、新たな挑戦を続けている。

今後も高田氏は、商人としての情熱を持ち続け、「117歳まで生きる」という夢を描きながら、日々を大切に過ごしていく意向を示している。