フジテレビが社内で実施したハラスメントに関するアンケートが波紋を呼んでいる。2月3日、富士野社員に対して、大参者委員会から送付されたこの調査は、現在の出演タレントに関する問題と類似の事案を調査することを目的としている。調査報告書には、第三者委員会が作成した内容が盛り込まれる可能性があることも示されている。

アンケートでは、「自分の意思に反して参加を強要されたことがありますか？」や「見聞きしたことがありますか？」といった質問を通じて、セクハラやパワハラの実態を探る意図がある。参加者には、具体的な個人名を挙げることも求められており、ハラスメントの実態を明らかにするための手段として注目されている。

さらに、第三者委員会は今後、会社の組織風土に関する質問を盛り込んだ2回目のアンケートも予定している。果たして、これらの調査がハラスメントの真実を浮き彫りにするのか、懸念の声も上がっている。

一部の関係者は、過去の不祥事も含めて、実際のデータがどれほど信頼できるかを疑問視している。社内の上層部に密告される恐れがある中で、正直な回答が得られるのか懸念されている。また、現在の社員だけでなく、過去に在籍していた人々に対しても調査を行うべきとの意見があり、より広範な視点からのデータ収集が求められている。

フジテレビの信頼回復には、社員が安心して意見を述べられる環境作りが不可欠である。第三者委員会の調査結果がどのように活用されるかが、今後の企業文化の変革を左右する重要な要素となるだろう。若者のテレビ離れが進む中で、フジテレビが再生を果たすためには、時代に合った改革が求められている。