俳優の火野正平(ひのしょうへい)さんが、今月14日に75歳で亡くなったとの訃報が伝えられ、多くのファンや関係者が悲しみに包まれています。火野さんは、子役として劇団に所属し、1973年にはNHKの大河ドラマ『国取り物語』で話題を呼び、その後も数多くの映画やテレビドラマで活躍しました。特に、NHKの旅番組『にっぽん縦断 こころ旅』では、14年間にわたり全国を自転車で巡る姿が多くの人に親しまれました。
火野さんは、2014年に『55歳からのハローライフ』での演技や、旅番組での心温まる語り口が評価され、視聴者からの支持を得ていました。しかし、今年4月からは腰痛の悪化により、番組を休養し治療に専念していた矢先の訃報でした。所属事務所は、家族に見守られながら穏やかな最後を迎えたと報告しており、火野さんの功績や人柄を称賛する声が寄せられています。
波乱万丈な私生活でも知られる火野さんは、数々の女性との恋愛が報じられ、「11股」のプレーボーイとしても名を馳せました。彼の魅力は、ただのルックスにとどまらず、母性本能をくすぐるような人柄にあったと言われています。恋愛関係は時に複雑でも、多くの女性たちから愛され続けた彼の人徳は特筆すべきでしょう。
生前の火野さんは、身体的な苦痛に悩まされながらも、最後まで仕事復帰を願っていたとのこと。『にっぽん縦断 こころ旅』で見せた彼の姿は、視聴者に深い感動を与えました。故人の冥福を祈り、彼が残した数々の作品や思い出を心に刻む人々が多いことでしょう。