全国高校駅伝が2024年12月22日に開催され、女子の部で際立ったパフォーマンスを見せたのが、800mの日本記録保持者である久保凛選手(東大阪大学敬愛高校2年)です。久保選手は、持ち味のスピードを生かし、21位でタスキを受け取ると、最初の1kmを3分6秒という驚異的なペースで走り抜けました。中間点は6分31秒で通過し、テレビ解説を務めた小林ゆり子氏も「区間賞を狙っているのでは」とそのスピードに言及しました。
結果、久保選手は16人を抜いて区間賞を獲得。彼女の走りは観客を驚かせ、「久保りん選手、強すぎる」「次元が違う」という声が上がりました。区間記録には届かなかったものの、彼女のパフォーマンスは圧巻でした。
久保選手は2008年生まれで、和歌山県串本町出身。小学6年生まではサッカーをしていましたが、中学から陸上競技に専念し、全日本中学陸上800mで優勝を果たしました。今年の7月には、女子800mで日本初の2分切りを達成し、19年ぶりに日本記録を更新しました。
その後、彼女は日本陸連アスレティックスアワード2024で新人賞を受賞した際のインタビューで、シニアの舞台での経験や、自己成長の重要性について語りました。久保選手は、「陸上を楽しむことが自分の強み」とし、来年の東京での世界陸上に向けて高い目標を掲げています。
久保選手の成長や今後の活躍に期待が寄せられる中、同じ800mで日本記録を更新した落ち合い光選手との競争も注目されています。二人が切磋琢磨し、それぞれの目標に向かって進む姿は、多くのファンに感動を与えています。今後も彼女たちの挑戦に目が離せません。