自民党と公明党の連立政権が揺らいでいる。麻生太郎元首相の影響力が再び浮上し、公明党の離脱が迫られた背景には、彼の強い意向があったことが明らかになった。菅田慎一郎ジャーナリストによると、麻生氏は自民党内での派閥争いや政治資金の問題を利用し、連立解消を促す環境を整えたという。
この騒動の発端は、自民党の新総裁に高市早苗氏が選出されたことだ。高市氏は公明党との協力を求めたが、初回の面談から公明党側は政治と金の問題についての厳しい要求を突きつけてきた。公明党は、企業団体献金の制限や政治資金の透明性を求める姿勢を崩さず、交渉は難航した。
10月10日、両党の首脳会談が予定されていたが、公明党は既に離脱を前提とした準備を進めていた。自民党内の消極的な対応により、交渉は決裂の危機に瀕している。麻生氏は公明党の存在が自らの政策にとって障害であると感じており、彼の影響力がこの状況を引き起こしたとされる。
政治の舞台裏では、麻生氏の思惑が渦巻いている。公明党の離脱は自民党にとって大きな痛手となる可能性が高く、今後の政局に大きな影響を与えることは避けられない。政権運営の行方が不透明な中、国民の目はこの事態の進展に注がれている。