千葉県成田空港近くのホテルで、中国人観光客が中国系スタッフからの差別的な発言を受け、SNSでの炎上騒動に発展しています。この事件は、観光客の女性がフロントで撮影した動画から明らかになりました。彼女は、朝食会場でのスタッフの言動に対し「なぜ私だけをのしるのか?」と抗議。スタッフは、食器を返却しなかったことを理由に、他の外国人客には何も言わずに中国人観光客にだけ厳しく注意したと報告しています。
女性は、スタッフが「ここは国内だと思っているのか?」と発言したことにも強い不満を示し、さらに部屋の鍵がなくなった際に「さっさと中国に帰れ」と言われたと主張しています。この一連の出来事は、11日に発生し、中国のSNSで急速に拡散。コメント欄には「完全な差別だ」との批判が殺到する一方で、日本では食器を自分で下げるのがマナーであるとの意見も寄せられています。
この事件は、個人の接客態度を超え、中国国内での日本旅行の是非や、中国人同士の対立にまで波紋を広げています。観光立国を掲げる日本において、こうしたトラブルが続出することは、観光業にとって深刻な影響を及ぼす可能性があります。中国人観光客にとって、日本旅行がリスクを伴うというイメージが広がる中、観光業界は厳しい現実に直面しています。