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「里実がいない今謝られても…」ディー・アップ社員「自殺は社長のパワハラが原因」遺族に1億5000万円支払いへ…社長の辞任も 東京地裁が決定

東京地方裁判所が、化粧品メーカーDの社長によるパワハラが原因で自殺した元社員・里見さんの遺族に対し、1億5000万円の賠償金を支払う決定を下しました。この衝撃的な判決は、労働環境の深刻な問題を浮き彫りにしています。

里見さんは2021年4月に新卒で入社し、社長から「お前大人を舐めるなよ」といった人格否定の発言を受け続け、2022年にはうつ病と診断されました。自宅療養中に自殺を図り、意識が戻らないまま25歳で亡くなったのです。労働基準監督所は、社長のパワハラと死亡との因果関係を認め、労災認定を行いました。

遺族は、会社と社長に対して賠償を求め、民事訴訟に移行。東京地裁は、社長のパワハラが自殺の原因であると認定し、会社側に謝罪と賠償を命じました。衝撃的なことに、社長はこの決定に従って辞任することも発表しました。

「生きているうちに謝っていただけたら良かった」と遺族は語り、心の底からの謝罪を求めています。会社側は、亡くなった元従業員とその遺族に対して心よりお詫び申し上げるとし、再発防止に向けた取り組みを約束しています。

この判決は、企業のパワハラ問題に対する厳しい警鐘となるでしょう。社会全体がこの問題に目を向け、職場環境の改善に向けた行動を起こすことが求められています。