日本の米市場が外国産米の急増によって揺らいでいる。ベトナムや台湾からの米の輸入が加速しており、特にベトナムは日本市場への参入を強化している。ベトナム産のジャポニカ米は、日本国内での価格を大きく下回る275バーツ(約1200円)で販売されており、農家はその価格の優位性を実感している。日本の米の価格は高騰しており、消費者は安価な輸入米に流れる傾向が強まっている。
農林水産省の統計によると、2024年度の世界米輸出量は6140万トンに達し、インドとベトナムが主要な輸出国として名を連ねている。特に、日本の輸入制度における完税にもかかわらず、消費者は安価な外国産米を選ぶようになっている。この状況は、日本の農業に深刻な影響を及ぼす懸念が高まっている。